小径車はスポーツカー

グレイノマド

2008年12月16日 00:03

 20インチ折りたたみ自転車、Doppelganger203CR に乗り始めてちょうど2カ月と半分が過ぎた。

 乗り出したころ、背景の麦はまだ生えておらず、稲が青々としていたものだったが季節は着実に進んでいるようだ。203CR も同様に進化し、ようやく完成の域に達した。

 この間、チューニングはブルホーンハンドルの取り付け角の調整からブレーキレバーの取り付け角、ブレーキワイヤーの調整、ブレーキ取り付けボルト・ナットの調整と多岐にわたった。

 特に難儀を極めたのはブレーキ取り付けボルトの調整で、貫通ナットと袋ナットが二重になっている意味もわからず、閉めすぎて片効きにしてみたり、緩めすぎてガクガクにしてみたり試行錯誤の連続だった。

 乗りはじめにはとくに不具合を感じなかったわけだから、その後狂ったということになろうが、高級車ではありえないことだろう。高級車でなくともこれまで乗った自転車でも経験しなかった。

 アクセサリーとしてはサイクルメーターを取り付けたが、標準添付のLEDランプは台座のみ取り付けてあり、本体は通常セットしていない。

 ブルホーンハンドルのテープが巻かれていない、わずかなスペースではサイクルメーターとランプを同時にセットすることができないのだ。

 幸い安物のサイクルメーターはバックアップランプが点灯しないので昼間専用であり、夜間には使えない。そこでLEDランプと交代することになる。

 サイクルメーターを取り付けてから約3週間で240キロ以上走っているから、トータルではその3倍ほどの距離を走っていることだろう。

 すっかり自転車に嵌った勢いで2台目が欲しくなった。ただし、車種選定が進まない。203CR をキャラバン時の携行専用とするなら、日常のポタリングには26インチのクロスバイクあるいはフラットロードがよいかと思う。

 ただ、いま感じているサイクリングの楽しさのかなりの部分が203CRの軽快さに依存しているようなので、26インチ車を購入しても203CR に乗り続ける可能性が捨てきれない。

 そうなると無駄な買物になってしまう。安物であろうとなかろうと、小径車ならではの魅力は確かにある。いってみればスポーツカー( 20インチ )とグランツーリスモ( GT=26インチ ) の違いだろうか。

 小径車にはじめて触れたのは30年も前だった。千葉の経済記者クラブの駐車場に車を置き、支局まで16インチの自転車で往復していたのだが、施錠していたにもかかわらず盗まれてしまった。 
 


あなたにおススメの記事
関連記事