2009年12月14日
奈良 2 入江泰吉の世界

奈良を目指したとき、イメージしたのは入江泰吉の写真の世界だった。もちろん、それが数10年まえの奈良で、それも写真家がえりすぐった映像であることはわかっていた。
安易にそうした風景に出会えるほど、現実の奈良が変化していないと思ったわけではない。それにしても現実は厳しかった。
たしかに、世界遺産であり、古代の街を残していることが観光資源である奈良だから、普通の街よりは風情を残しているけれど、やはり一歩町へ出れば現在が浸透している。
写真は明日香の橘寺で、このあたりは比較的田園風景が残っている。それでもよほど注意深く「現代」をファインダーから締め出さないと写真にならない。