2013年01月20日
赤城山が撮れない

空気が澄む冬は山の写真を撮るのに最適なのだが、ふるさとの山を撮ろうと長年撮影ポイントを探しているのだがいまだ撮れない。
上州も高崎東郊あたりでは山々が遠く青い山脈としてスカイラインを形作っている。秩父山地から日光連山まで山嶺が連なり、わずかに開けた東の方角にも天気が良ければ筑波山がその双耳峰をみせる。
上州の名山といえば「両毛三山」といわれる赤城、榛名、妙義になるのだが、筆者の住むあたりからはそれらがすべてみえる。きれいな「青い山脈」として見えるのだが、時にその山肌の緑まで見える日がある。
そんな山をぜひ写真に残したいと思うのだが、時すでに遅いのか、どこからみても「電線越し」になってしまう。子供のころに見たすっきりしたスカイラインはなく、どこへいっても電線に遮られてしまう。
それだけ過密になったということなのだけれど、赤城も榛名も妙義もすべて連峰であって一つの峰をもって代表させるわけにいかないから難しい。
結局パノラマ写真にするしかないようだ。表題の写真も日暮れに広い田圃を前に入れて榛名山を撮ったのだが、まだまだですナ。
2013年01月17日
カメラ日和
「カメラ日和」という雑誌もあったようだが、このところマイルームでは「カメラ日和」が続いている。
手持ちのOLYMPUS OM-1, E-1, E-30 などを机上に並べて眺めたり、手に取っていじったりしながら「カメラ」を楽しんでいるというわけだ。
カメラ趣味の人から見れば、せいぜい中級品、どちらかといえば安物に近いシステムだけれど、バイクや自転車なら何台か買えるくらいの投資はしている。
レンズもズームを主体に4本あるから、たいていの撮影には十分対応できる。
で、何を楽しんでいるかといえば、長年もらい集めたカタログや古いカメラ雑誌(1970年代ものもある)などを読み散らかして「さすがEシステムはすばらしい」と悦に入っているということですナ。
2012年12月31日
レンズフードに穴開け
大晦日の忙しいのに、思いついてZD( ズイコーデジタル ) 50-200mm のレンズフードに偏光フィルターを操作する穴をあけた。
35mm換算で100-400mm に相当する超望遠ズームだから、相応の深いフードが付いており、これまで偏光フィルターを操作するにはフードを外す必要があった。
指が入る穴をフード下部に開ければ、フードをセットしたままで操作できるのは誰もが知っていることだし、そのための穴あけサービスもある。
しかし、なんとなくフードを加工するのにためらいがあり、2,003年に購入して以来、なんと10年もそのまま使っていた。それをいっきに実行できたのが10年選手ゆえの惜しげのなさとは思いたくない。
なにしろ、このレンズは35mmシステムなら100ー400mmズームに相当する超望遠ズームであり、しかもF2.8-3.5 という明るさだ。
4/3システムならではのスーパーズームであって、35mmシステムではこの画角、この明るさは不可能でしょうナ。しかもその後E-30 を手に入れたので手振れ防止機能まで利用できる。
たとえ、10年前のレンズであっても、いまだ最先端のスーパーレンズというべきだろう。
穴あけは電ドルと穴を広げるトリマー、電ドル用の回転ヤスリで簡単に開いた。鑑賞に耐えるほどのきれいさではないが実用上問題はない。目立たない場所だから、それで十分だ。
2012年12月30日
ZD11-22mm
寒々しい師走の一日。今日はアームチェアカメラマンというスタイルだ。
何をしているかというと、カメラのお勉強、あるいはレンズの再評価だろうか。ようするにカメラを楽しんでいる。
で、表題のZuiko Degital 11-22mm レンズだ。これはけっこうシックでユニークなレンズなのだがおわかりだろうか。
OLYMPUS 4/3インチフォーマットだから わかりやすく35mmカメラに換算すると22-44mm のワイドズームということになる。
実は他の35mmシステムには存在しない焦点域は中判カメラでは伝統的な焦点域であり、22mmの画角は約90度でハッセルブラッド用のツァイス・ディスタゴン40mmなどに相当し、ペンタックス67や645用レンズシステムにも使われている。
44mmも35mmカメラでは見かけない焦点距離だが、これも中判以上のカメラなら当たり前の「標準レンズ」で画角は53度。
現在の35mmカメラシステムではちょっと時代遅れのワイドレンズということになってしまうが、こういう伝統的な焦点域のズームも味わい深い。
ついでにいうなら、標準レンズ域まで長焦点側が伸びたズームレンズは、カメラ2台にワイドズーム、望遠ズームを取り付けて撮影行するスタイルの場合、非常に具合が良い。
2012年05月31日
遥かな尾瀬

新しいトレッキングシューズの履き慣らしを兼ねて久しぶりに尾瀬ヶ原へ行ってきた。
天気予報を見て「ソレ!」とばかり出かけたのだが、天気はもちろん、ベストなシーズンに巡り合えたのは幸運だった。
水芭蕉の季節は尾瀬ヶ原のハイライトなのだが、雪解け水が原から去ってしまえば湿原の良さは失われるし、少し早いと木道まで冠水しているびしょびしょの尾瀬を歩くことになる。
湿原がまだ潤いを失わず、かつ木道が完全に乾いている季節を探って歩くことはけっこう難しいことなのだ。下の大堀の水芭蕉は少し育ちすぎの感もあったが、今年はまずまずの季節だったといえよう。
で、肝心のトレッキングシューズはといえば、スマートな外観にも似ず、意外に足にフィットして安心した。なにしろわが一族の足は「甲高ダン広」の最悪の足だから、いつもながらシューズ選びには苦労させられる。
2012年05月12日
セルフポートレート
写真歴はかれこれ40年を超えるが未だ撮っていない被写体がある。仕事でもカメラを使っていたので自分のポートレートも自分のカメラで撮影したものだが、いつも他人にシャッターを押してもらっていた。
三脚を立ててセルフタイマー撮影したこともあるが、これもお座なりのフレーミングで「あとでトリミングすればよい」といった撮影だ。
こんどはそれを明確に「被写体」と位置づけ、光線やフレーミングにもこだわって撮影してみたい。そのために年が変わってからリモコンも調達した。ところが撮影場所が決まらず、いまだにワンカットも撮っていない。
モデルが自分だから、「いつでも撮れる」ということが動きが鈍い原因のようだ。
それにしても最近のカメラはセルフポートレートには便利にできていますナ。一番の機能は可動式液晶パネルで、背面の液晶パネルを写真のように動かすと最良の「ファインダー」になる。昔なら不正確なミラーファインダーを使うしかないところだ。
さて、作品のでき具合はどうだろう。ま、何度か挑戦するうちには気に入った写真になるだろう…何しろモデルがよいのだから。
2011年12月28日
自画像に挑戦
ふと思い立って、この冬は自画像の撮影に挑戦してみることにした。そのために注文していたカメラのリモコンが今朝、宅急便で届いた。
多くの画家や写真家が自画像を残しているが、筆者は「証明写真」以外の自画像をいまだ撮っていない。今回は「作品」として自画像を撮ってみたい。
そのための道具立ての第一がリモコンというわけだ。かつては長大な機械式ワイヤーリモコンを使わなければならなかったが、今はワイヤレスだからずいぶん楽になった。
昔は自画像の構図を決めるためのファインダーとして、カメラのホットシューに取り付ける凸面鏡ファインダーがあったと記憶するが、今は角度可変型液晶ファインダーが使えるだろう。
あとは三脚だけだが、これも問題なくそろっているから、いよいよチャレンジに取り掛かれる。さて、いつから始めよう…。
2011年06月05日
OZE は花盛り

3,4 の両日、尾瀬ヶ原へいってきた。
原はすでに雪も消えてミズバショウやリュウキンカ、ショウジョウバカマなどが盛期を迎えていた。
本当は三平峠から入り、沼を巡って原へ縦走しようと考えたのだが、1泊2日の日程では少しキツイと気がついて尾瀬ヶ原逍遥に落ち着いた。
とはいえ、ハイシーズンの好天の週末ともなれば人出も最高で、思う場所でじっくり写真を撮るなどということはムリ。
朝晩の一時に撮影できたに過ぎなかった。それにしても大きな三脚を担いだカメラマンが相変わらず多いのに驚いた。三脚を使えるチャンスなどないはずだが・・・。
2011年05月29日
センダン(栴檀)の花
久しぶりにマクロレンズ ZD50mm f2.0 を持ち出して庭先のセンダンの花を撮ってみたのだが、どうだろう。
カメラは E-30 だからマクロレンズとしては最新機能のブレ防止 ( IS=Image Stabilization ) も効いている。
しかし、こうした気軽なスナップ程度の接写ならともかく、本格的に等倍撮影する際などの IS 機能についてはやはり疑問ですナ。
まずは被写体ブレに対応できないし、三脚を使わなければ正確なフレーミングもできない。となれば、IS 機能を Off にするしかないわけで、カメラメーカーがなかなかマクロレンズのブレ防止に動かなかったわけですナ。
2011年05月24日
カメラ再び

とりとめのない日々を送っていると、さまざまな趣味が泡沫のように明滅する。
ここ数日はカメラだ。あれこれ考えた末に「これしかないか」と理詰めで選択したOLYMPUS E-1 のサブボディが E-30 なのだが、これを予想外に気に入ってしまった。
機能や性能は計算どおりなのだが、予想外だったのはその外観デザインのすばらしさだ。ストロボ内蔵のペンタ部は気に入らないし、E-1 由来の L形デザインからの離脱はただの35mmカメラにしてしまったが、そこをあきらめれば、かなり満足度が高い。
とくに気に入っているのはボディ前面からグリップに続く張りのある面構成で、ちょっとCONTAX RTS や NIKON F4 に共通する魅力だ。現行機種ではベストではないかとほれ込んだ。
その結果、撮影意欲も昂進し、時々は庭先の草花まで撮るようになった。北海道ももうすぐ「すずらん」の季節だろうか。