2008年10月31日
赤城北面周遊 2

2日目は道の駅「川場田園プラザ」が最初の目的地。その辺りから上州武尊がよく見えたかすかな記憶にすがった。しかし、遠景の高山はすでに冬枯れ、目前の木々はいまだ紅葉未満という最悪の状態で撮影意欲もわかない。
迷ううちに「県立21世紀の森10K」の標識を見つけ、そこでうまくいけば撮影三昧、外れたら陽だまりで読書という目論見で行ってみることにした。
結局外れて読み止しの本を昼前まで読んでいた。ちょうど雲と風が出てきたところで、そろそろ里心がつき赤城山を経由して帰宅することにした。もちろん赤城山頂は冬枯れていたが、途中はまだ紅葉が見られた。
2日間、約140キロのショートトリップだったが、少しは旅心を満たしてくれた。それにしても道の駅に集まっていた車中泊のワンボックスやセダンは気になる。
かれらがキャンピングカー(自作も含めて)ではなく、ほとんど装備のない、単なるワンボックスやセダンで平然と車中泊しているのは、道具の機能性を軽視する民族性ではなかろうか。
大村益次郎は山で柴を集めるにも竹を切り梯子を作って作業したというが、そうした機能的な道具を使う意識が薄いのかもしれない。大東亜戦争の敗戦を物量の差に帰し、それをあたかもフェアでないかのような主張の背景にある心情と同じものではないだろうか。
戦争の帰趨が武器の優劣と補給によって左右されるという合理的な発想が薄かったように、旅の生活の質が車両装備の有無で決まるという感覚が欠落しているかにみえるのだがどうだろう・・・。
2008年10月30日
赤城北面周遊

今回の狙いは赤城山の北面を回る、あまりポピュラーではないルート。実は本人もこれが初めてだ。もちろん道は知っているし、何度か通ったことはあるが紅葉は見たことがない。
名所ではないから情報もなく、「このくらいの標高がよいのでは・・・」とヤマ勘で出かけた。赤城東麓の黒保根から沼田へ抜ける道へ入ったが、すこし早かったようだ。
ま、今年は奥志賀の紅葉を堪能しているから、ダメでも苦にしない。その日は道の駅白沢の望郷の湯を楽しみ、そのまま久しぶりにキャラバンのムードを味わおうと車中泊した。
驚いたことに、キャンピングカーはいなかったが、車中泊のワンボックスやセダンが10数台もいた。キャンピングカーを駆るひとより、ワンボックスバンのほうが熱心にキャラバンしているらしい。
2008年10月29日
ホモ・ルーデンス

定年後の生活は、仕事から解放され、生まれて初めて自分の好きなことに集中できるすばらしいものだと思うが、信じられないことに世間では定年と同時にアルコール依存症になる人間が少なくないという。
また、さして働く必然性がないのに仕事に執着し、現役であることに誇りを持つ人も多いようだ。たしかに仕事さえしていれば安心して日々を過ごせる現役時代の安楽さは定年後にはない。
日々の生活は自らの力で構築していかなければ、たちまち退廃に陥る。こうした緊張に耐えられない人が仕事に執着しているのではないだろうか。もちろん、中には幸せにも仕事そく趣味という人もあるにはあるだろうが・・・。
J.ホイジンガはその著作「ホモ・ルーデンス」で、「人類の文化は遊びの中から生まれてきた」としているが、遊びに必要なのはまず、時間的な余裕だろう。
空腹を抱えていては遊びも何もあったものではない。われわれは定年後の年金生活で初めて潤沢な自由になる時間をもつ。しかし、その自由に耐えられない人が少なくないということは、どうやら人類すべてが「ホモ・ルーデンス」(遊ぶサル)とはいい難いということらしい。
旅に心を馳せるわれわれは純粋に「ホモ・ルーデンス」の一員でしょうナ。この幸せを思うさま楽しみましょう。
2008年10月28日
温故知新 4

方やE-1は「画面サイズの割合に大きすぎる」として、大方の評価はよくなかった。確かに並べてみるとどちらが35mmフルサイズのカメラでどちらがフォーサーズ(4/3)のカメラなのか見間違うほどE-1が大きい。
ただし、OM-1にワインダーを装備してE-1と同等の機能を持たせればOM-1の方がサイズも重量も大きくなる。それよりも注目して欲しいのはレンズの大きさだ。
どちらも標準レンズと位置づけられるもので、OM-1は50mmF1.8、E-1は14-54mmF2.8-3.5がついている。このズームレンズの大きさを見れば、E-1のボディサイズの根拠がわかるだろう。
ZuikoDigitalレンズは現在スーパーハイグレード(SH)、ハイグレード(H)、スタンダード(S)の3シリーズで構成されているが、E-1と同時に開発されたのはHシリーズで、E-1は当然のごとく、それに見合うボディサイズになったのだ。
もちろん、より小型軽量のボディが開発されるとともに、レンズも小型軽量でF値の暗いSシリーズが発表された。E-1のボディが大きいなどといった評論家諸氏は大いに恥ずべきでしょうナ。
標準ズームや広角ズームなど、手持ちで使うことの多いレンズを装着した際のバランスを考慮してボディサイズが決定されるのは常識なのだから・・・。
さらには、E-1のボディサイズは同世代のデジタル一眼レフとしては必ずしも小型軽量とはいえないが、オリンパスがターゲットとするNIKON D2シリーズやCANON 1Dシリーズなどの最上級機と比べればずっと小型であることはいうまでもない。
ちなみに、雑誌上で声の大きい評論家諸氏に評判の悪かったE-1は必ずしも商業的な成功を収めることなく生産停止になったようだが、2005年に有力カメラ雑誌が写真家100余人から得たアンケートでは、NIKON D2やCANON 1Ds Mark2を抑えて、デジタル一眼レフの名機として最大の支持を集めた。もって瞑すべきか・・・。
2008年10月27日
インドアサイクリスト

ずいぶん前に足を悪くしてから、杖を突いての歩行だったが、怪我を恐れての生活のため必要なだけの運動量を確保できない。
もともとよくない足が運動不足で弱る一方のため、近頃はいよいよ危険水位に近づいてきた。そこでふと思いついたのがインドア自転車だ。
これ以上足を弱めないためには、怪我をさせることなく必要な運動量を確保することを考えなければならない。インドア自転車なら、それが可能と気がついた。
当人がそれを気に入るかどうかがもっとも重要な判断要素なので、新品を購入するには躊躇があったが、さいわい姉の家に使っていないインドア自転車があったのでさっそく借りてきた。
まだ試運転の段階だが、とりあえず喜んで乗ってくれているので、望みはありそうだ。インドア自転車については早くから知っていたが、高齢者の運動具に使えるとは思いもよらなかった。
高齢者の健康は当人にも、周囲にも大切な問題ですからネ。
2008年10月26日
温故知新 3

OLYMPUS OM-1以降の小型軽量一眼レフの台頭を、「多機能・高機能化とともに肥大化した、OM以前の一眼レフからの脱皮として捉えたもので、進化のサイクルの一過程」としている。
たしかにOM-1のインパクトはすごかった。当時大枚をはたいて買ったOM-1はすでにリタイヤさせたが、今も机の上に鎮座し確かな存在感を持っている。
ただし、今なお多くのファンがいるOM-1だが、その行き方はやはり時代の制約を受けたものだった。あの小型軽量ボディの合理性は「28mm広角と135mm望遠がベストセラー」という時代のものだ。
小型軽量を売り物にしたOMシステムでは、200mm望遠ですらF5.0という暗いF値のレンズがそろえられていた。F値を抑えることでシステムとしての小型軽量を図るほかなかったのだ。
しかし、ズームが主流で、かつ、超広角から超望遠まで普通に使われるようになった現在、そんな姑息な手段では受け入れられない。もはやボディの小型軽量だけではカメラバッグを軽くすることはできないのだ。
なにより、暗いレンズはファインダーの明るさをそぎ、システム全体のステイタスを低くする。となれば何をするか。「35mmより小さなフォーマットのシステムを開発する」というのが正解だろう。
デジタルでそれが可能になった。フィルムメーカーの35mmフォーマットの呪縛から解放されたのだ。そして画質面でも小型フォーマットの不利が払拭できるようになった。
写真はOLYMPUS EシステムのZuiko Digital 50-200mmズームだが、35mm換算で100-400mmズームの画角を持つ。F値は2.8-3.5と明るい。
このスペックでサイズは最大径87×長さ157mmで、重さは1070gに過ぎない。同じズームレンジのCANON EF100-400mm F4.5-5.6Lが92×189mm、1360gであるのと比べれば、その差は歴然だ。
35mmフルサイズではこの焦点域でF4.5-5.6以上の明るさはサイズ、重量の面から非現実的ということなのだろう。4/3フォーマットの優位性は明らかだ。
100-400mmでF2.8-3.5の明るさを実現できれば、定番の80-200mm F2.8大口径ズームを省くこともできる。さらには1.4×のテレコンバータを併用してもF値は4.0-5.0だから実質560mmの超望遠としてAF機能が生かせる利点も大きい。
同じ画角が得られるレンズの焦点距離が半分になることで、「ボケが小さくなる」と敬遠する向きもあるが、これは撮影目的によったもので、一般的には「被写界深度が深くなる利点」のほうが大きい。
必要な被写界深度を得るのに、1段か2段絞りを明けて撮影できるわけだから、話題のブレ防止機能をも含むことになる。つまり、その分高速シャッターが使えるということだ。
アウトドア系の撮影ならもはや4/3システムの前に立ちはだかるものはありませんナ・・・。
2008年10月25日
温故知新 2

当時もOLYMPUSのOM-2やCANONのAE-1など小型軽量モデルが人気を盛り上げ、35mm全盛期だった。結論としては、「画質、カメラの大きさ、重量などのバランスで用途により最適機種を選定すべし」ということだ。
ちょうど今、デジタル一眼レフは35mmフルサイズ、APS-C,4/3判と判断に迷うメーカーとユーザーとだが、今も昔も悩みは変わりないらしい。
違うのはデジタルになって、画面サイズがそのまま画質ではなくなったということだ。フィルム時代は同じフィルムを使うわけだから、画面サイズがすなわち画質の差だった。
つまり、同じ四つ切サイズのプリントを得るのに、フィルムサイズによって引き伸ばし倍率が大きく異なるのがフィルム時代だ。ところがデジタルでは引き伸ばしということが原則的に行われない。
コンパクトデジタルの2/3インチや4/3を含めて、5Mピクセルならすべて5Mピクセルの解像度で、普通のインクジェットプリンターなら5MピクセルでA4判の大きさだろうか。
あるのはそこからの縮小系だけで、プリントサイズを小さくしても画質は向上しない。最終的な最大プリントサイズは画素数で異なるが、それ以下ならCCDサイズや画素数すら関係なくなる。
残るはファインダーの大きさとレンズの焦点距離の差だ。画面サイズが小さいほど同画角のレンズ焦点距離が小さくなり、4/3なら35mmフルサイズの半分になる。
これは望遠系のレンズを多用する人には大きいですナ。広角系はそれほど大きな差がないが、それでも4/3なら明るくコンパクトなレンズを期待できる。
写真のカメラはOLYMPUSのE-1で、ついているのはZuikoDigital11-22mmF2.8-3.5(35mm換算22-44mm相当)。ちょっと一世代前の超広角ズームといった焦点域だが、11mmは八ッセルブラッドの名品SWCに使われているツァイス・ビオゴン38mmF4.5と同じ90度の画角を持つ・・・渋いですナ!?
2008年10月24日
温故知新

手持ちの'「91カメラ買物情報」(毎日グラフ別冊)では「28-85,35-105mm、標準ズームはどっちだ!?」が4ページわたり論考されていた。
写真はOLYMPUSのZuikoDigital14-54mm(35mm換算28-108mm相当)だが、今では旧タイプに属す焦点域の標準ズームながら、論考の2本のズームレンジを1本に含み、すでに先の論考を無意味にしてしまっている。
とはいえ、このレンズは今なおスーパーレンズの名に値する優れものでもある。何といっても最短撮影距離が全域22センチで、最大撮影倍率が1/2倍とハーフマクロに匹敵するのがすごい。
しかも、マクロ切り替えなどを必要とせず、シームレスに無限遠から22センチまで接近できる。こんなレンズはほかにありませんナ。
28-300mmといった高倍率ズームが便利ズームとして評価されるが、ZD14-54mmは単焦点広角レンズとして十分通用する最短撮影距離と接写倍率で勝っている。
つまり、単なる高倍率ズームではなく、本格的な広角とマクロレンズの役を果たしうるということなのだ。旅行や山行にズームを一本というなら、これに勝るものはない。
明るさもF2.8-3.5と手ごろで、435gの重さは35mmカメラ用ならF3.5-4.5の中級レンズに匹敵する軽量コンパクトさ。人気のF2.8高級レンズが大きく重く、最短撮影距離も長いことを考えると、将来はOLYMPUSの提唱する4/3判の天下になるかも!?
2008年10月23日
奥志賀周遊

21、22の両日、高崎から軽井沢ー万座ー草津ー志賀高原ー奥志賀ー石打ー湯沢と回る約400キロを周遊してきた。志賀高原はすでに紅葉のピークを過ぎていたが、奥志賀は標高の低いところがちょうど見ごろを迎えており、ドライブと写真撮影、軽いハイキングを楽しんできた。
志賀高原は9、10の両日も撮影とハイキングに行ってきたばかりだが、天気予報で好天が予想されれば「紅葉のシーズンを逃す手はない」ということになる。
もちろん、志賀高原の紅葉は何も期待しなかったが、昔、苗場山に登った帰りに切明温泉から志賀高原に抜けた奥志賀のルートを思い出し、カミさんと出かけてみることになった。
軽井沢から草津へ抜ける浅間万座ルートはすばらしい紅葉だったが、気がせくままに車を走らせて、初日は早めに道の駅「草津運動公園」へ到着し、前回堪能した「白旗の湯」を楽しんだ。
道の駅はキャンピングカーや車中泊のワンボックスで前回を上回る賑わいだった。翌朝は5時に「白旗の湯」に入浴してから朝食、奥志賀へ。早朝の志賀高原はさすがに紅葉シーズンが終わって静かだった。
しかし、驚いたのは「穴場」と信じていった奥志賀ルートの賑わいで、撮影ツアーのバスまで交えて、沿道はカメラマンでいっぱい。これといったポイントでは駐車もままならないようだった。
それでも雑魚川へ下るハイキングルートへ入り込めば静かなもので、すばらしいブナの紅葉を存分に楽しめた。久しぶりに三脚を据え、超望遠をセットしてケーブルリリースでシャッターを切るまでの撮影をしてきた。
しかし、そんなすばらしい被写体と、本格的な撮影態勢で臨んだときに限って、駄作の山と相場が決まっている。今回も例に漏れなかった。それでも「撮るだけで心と身体が若返る」ということだし、ま、よい旅でした。
2008年10月21日
クラシックプラグ

クラシックなBassプラグを意識したダブルスイッシャーで、ホワイトボディーにピンクのグラスアイが特徴。本来のモデルはネズミだろうか。もちろんBassをキャッチした実績をもつ。

こちらは同デザインながらトラッドなフロッグカラーを施したダフルスイッシャー。どうしてダブルスイッシャーなのかって・・・もちろん釣れるからですよ。
メーンのフィールドだった榛名湖は湖面まで届くウィードが全周を取り巻く釣り場。ここではトップウォーターこそもっとも釣り易いルアーだった。