2008年10月15日
APS-Cは何処へ

写真はOLYMPUSのE-1システムだが、そうなると計算ずくで4/3(フォーサーズ)フォーマットを提唱するOLYMPUSに迷いはないだろうが、各社のAPS-Cフォーマットモデルはどうなるのだろう。
やはり一時しのぎのフォーマットであっただけに、本家のAPS規格カメラ(フィルム)と同じように消え去るしかないだろう。どちらにしてもメーカーは2系列のレンズシステムを開発、供給し続けるだけの力はないだろうからネ。
それにしても「歴史は繰り返す」というが、APS-Cフォーマットデジタルカメラへの取り組みでも、前回のAPS(フィルム)と同様に各社の戦略の相違が見られて面白い。
もっとも冷淡だったのはCANONでフルサイズの発売も早かった。それにフルサイズだけでなく、APSにこだわらない複数のフォーマット展開だった。最初からフルサイズ回帰を見越していたとみえる。
NIKONは前回のAPS規格でも専用ボディやレンズシステムを開発するなどCANONと違って半端な取り組みだったが、今回も同様だったように思われる。フルサイズ回帰は誤算だったようだ。
前回は全力投入して深い傷を負ったSONY(MINOLTA)だが、今回はお家の事情も合って右往左往はなく、大勢に従っている様子。経営がMINOLTAからSONYになったということか。
今回、もっとも入れあげているのはPENTAXで、APS-Cフォーマット専用レンズの開発で際立った熱意を見せたが、各社がフルサイズに移行するとなれば、APSオンリーでは4/3フォーマットとフルサイズの包囲網に取り込まれてしまいそうだ。
もっともフィルム時代と違ってアウトプットにフォーマットはほとんど影響しないから独自路線を貫くことも不可能ではない。OLYMPUSの4/3と同様だ。
しかし、レンズ専門メーカーのサポートを受けるのは難しいから、何かと不利になるのは仕方あるまい。なに、APS-C専用レンズを買ってしまったからといって心配することはない。最近ではレンズ資産を一生モノなどと考えるのが間違いだ。
いくらマウントの互換性があっても、最新ボディの機能を享受するにはレンズも一緒に更新するしかない。APS-Cフォーマットのシステムはそのまま使えるし、ダメになったらボディと一括して廃棄するのが正しい。
APS-Cの衰退は4/3システムにとっては追い風となるかもしれない。ちょっとわかりにくかった4/3フォーマットの位置づけが、フルサイズとの対比で鮮明になる。
これまでの35mm一眼レフカメラの領域をカバーするなら4/3フォーマットで十分で、しかもシステムとして大幅な小型軽量化ができるというわけだ。望遠系レンズを多用する人なら大いに恩恵を期待できる。
逆に、35mmフルサイズのシステムはデジタル化でさらに大型化する可能性が高いし、画質面ではオーバースペックであるだけに合理性に疑問符がつく。
それにしても、各社のデジタル一眼レフのボディデザインだけを見ても、カメラユーザーとは保守的なものだ。フィルムの呪縛を離れたらパトローネが入るレンズに向かって右側のスペースは不要で、E-1のL型スタイルが合理的と思われるのに、OLYMPUSですらE-3では先祖返りしてしまった。消費者の35mmフルサイズ信仰も同じところに発しているのだろう。
いやはや、自転車が一段落したと思ったら、今度はカメラに深入りしそうだ。もつとも、まだまだE-1システムの優位性は揺るがないという判断だから、新しいカメラ欲しい病には進まない。ただし、そろそろ危なくなってはいるから早々に離れようか・・・。