2008年11月08日
奈良山

若いころからこの辺りの山間部が好きで何度も鮎川沿いの道を通り、そのつど見かけてきた標識だったが、近年になってふと入ってみた。急な山道を北側の山に分け入る。
手書きの標識からして個人の別荘でもあるのかと思っていたのだが、案に相違して山の南斜面にまるで隠れ里のように戸数10戸ほどの古い集落があった。以来、何度か訪れてその風景を楽しんでいる。
関東の地に「奈良山」とは何かいわれがあるのかと集落の人にたずねてみると「昔、この地の代官の名前にちなんでつけられた」と、意外に新しいいわれを教えられた。
その昔はこんにゃくの名産地として裕福な集落だったのだというが、いまや若い人の姿はみられず、典型的な過疎の村になっている。
近年になって山向こうの甘楽町秋畑に通じる林道が整備され、開通祝賀行事があったが、もはや限界集落に近いのに税金の無駄遣いだろう。
その峠をバイクでときどきは通らせてもらうが、夏草が生い茂りあまり通行量があるようにはみえない。「私のために作ってくれたのか」と恐縮したくなるほど素敵な林道なのだが・・・。
写真は集落の最高地点から鮎川対岸の山々をみたところ。四季を通じてすばらしい山里風景がみられる。